メナマコ、駿河湾水深1,550m「しんかい2000」で撮影』である。ちょっとピンぼけたが、とても楽しそうなユメナマコのナイスショットである。（この写真は10年近く飾られていたが、本年7月に取り外された）

今までにも「JAMSTEC」に我々「しんかい2000」及び「しんかい6500」オペレーションチームの者が潜水船紹介の文を書く機会を何度か頂き、我々共通の印象深い出来事はそれぞれの者が紹介済みであったため、今同はチームの人たちの怒りを受けるかもしれないが、掟（おきて）破りの寄港地での夜のさわりを書かせてもらった。

船での長い航海を糸も強した方なら分がるだろうが航海の途中立ち寄る港町での夜は、会社の帰り駅前の居酒屋での一杯とはちょっと一趣が違う。また、明日からは海の上と思うとついつい羽目を外しがちになるが、本文中に書かせてもらったような人との出会いは何とも嬉しいもので、こんな出会いから長年のお付き合いを始めた「しんかい」の親派の人たちを、日本中いや世界中に、我々はそれぞれ持っている。まるで七夕のように1年に1度しか、いや次はいつか分からないが、会うことのない人たちとの再会は私たちの航海の最大の楽しみと言っても過言ではない。船での仕事は「おか」で考えるように楽なものではない。しかし、こんな出会いが時折あるから止められないのでは、と最近「おか」勤務となってしまった私は考える。

写真-6 ユメナマコ3態

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